私は個人的には八ッ場ダムの建設には賛成とは言えないスタンスでした。
治水・利水などの効果と、環境破壊・莫大な税金の使い道として適しているか両者を比較すると、
絶対必要なのかと疑問を感じていたからです。
ちなみに八ッ場ダム建設にかかった事業費は
- ダム建設事業費 5320億円
- 水源対策特別措置法の事業 997億円
- 利根川・荒川水源地域対策基金事業 178億円
関連事業を合算すると6495億円の税金がつぎ込まれた形です。
賛成に消極的であったとはいえ、完成したとなれば話は変わります(苦笑)
莫大な税金を投入されたことを踏まえると、
本来の用途以外にも積極的に上手に活用すべきだと考えます。
そう心変わりした私は八ッ場ダムを観光することにしました。
今回は私の八ッ場ダム備忘録と
八ッ場ダム周辺の観光施設、おススメポイントを紹介させていただきます。
八ッ場ダムへのアクセス
まず群馬県内の観光事情で考えると、全国的にみても有名な温泉地、
草津温泉への道路アクセスは悪い状況でした。
今回、八ッ場ダムが建設にあわせて、
周辺道路の整備も進み、草津温泉へ車での時間的距離が縮まりました。
今後、草津温泉の観光客の増加も期待されます。
群馬県の主要観光地である草津温泉の観光客が増加すれば、
途中にある八ッ場ダムが多くの方の目に触れ、ダム周辺の観光スポットが注目を浴びる可能性があります。
実際に県や周辺市町村も、その可能性を感じて観光開発に力を入れているようです。
八ッ場ダムまでのアクセスおよび草津温泉までのアクセス簡単にまとめてみると
八ッ場ダムアクセス | 車:関越自動車道高崎ICより車約90分 :関越自動車道渋川伊香保ICより車約60分 :上信越自動車道碓氷軽井沢ICより約75分 電車:JR吾妻線岩島駅駅より徒歩約120分(吾妻峡を眺めながら) :JR吾妻線川原湯温泉駅より徒歩約40分 |
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草津温泉アクセス | 車:八ッ場ダムより車約30分 :関越自動車道渋川伊香保ICより車約90分 :上信越自動車道碓氷軽井沢ICより約80分 電車:JR吾妻線長野原草津口駅駅よりバス約25分 :JR北陸新幹線軽井沢駅よりバス約80~120分(ルートによる) 高速バス:バスタ新宿→草津温泉バスターミナル約240分 :東京駅八重洲南口→草津温泉バスターミナル約240分(午前中1本のみ) |
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といった感じです。
八ッ場ダムに関しては、駅からのアクセスが現状あまりよくありません。
一応、岩島駅からバスを乗り継いでダムの堤体下まで来れたり、
バスと自転車型トロッコ2000円(片道)の乗り継ぎでも堤体下までは来れます。
いずれも本数の少なさなどの理由により利便性はあまり良くありません。
ただ、地元紙が報じたニュースによると、
八ッ場ダム周辺でデマンドバスの実証実験が行われているそうです。
八ッ場ダム周辺の観光地をつなぐ2次交通として観光客の周遊を促進するために、
2022年内には運行開始となる予定です。
八ッ場ダム周辺の観光施設
以下に幾つかピックアップしますが、この他にもまだまだあります。
『やんば旅ナビ』のサイトから、より詳しい観光情報が得ることが可能です。
ダム湖内アクティビティー
- 水陸両用バス(運行期間4月~11月)大人3500円/12歳以下2000円/2歳以下500円
- 観光船(水陸両用バス休止期間)1月末現在運休中 大人2300円/小学生1000円
- SUP(スタンドアップバトル)体験ツアー 7700円
- カナディアンカヌー体験ツアー 7700円
- カヤック体験ツアー 7700円
- カヤック上流ロングツアー 9900円
ダム周辺アクティビティー
- 自転車型トロッコ 片道2000円(雁ヶ沢駅~吾妻峡八ッ場駅:冬季営業休止)
- 自転車型トロッコ 往復1000円(田園コース:繁忙期のみ営業)
- バンジージャンプ(15歳以上) 11000円(冬季営業休止、火水定休日)
- 川原湯温泉あそびの基地NOA
- キャンプサイト プランにより異なりますのでHPをご覧ください
- BBQサイト プランにより異なりますのでHPをご覧ください
- 日帰り温泉『笹湯』 大人900円 幼児小学生440円
お土産&お食事
- 『道の駅』八ッ場ふるさと館
- 『道の駅』あがつま峡
- 八ッ場湖の駅 丸岩
尚、営業期間・営業時間に関して詳細は、施設に直接確認をお願いいたします。
私が観光した八ッ場ダム
2021年11月に私は八ッ場ダムへ行きました。
前日に北軽井沢(群馬県の長野原町)に宿泊し、ホテルから長野原町内で使用できる商品券をいただきました。
せっかくなので、同じ長野原町内の八ッ場ダムまで足を延ばすことにしました。
周遊ルートは、
水陸両用バスでダム湖内周遊→ダム本体見学→ダム堤体下吾妻峡鑑賞
といった感じです。
水陸両用バスは、周辺道路を一部周回してからダム湖に入水します。
眺め①は湖面から紅葉を撮ったもの。
眺め②は湖面から見た八ッ場ダム本体
眺め③は下から見たバンジージャンプ台です。
当日は風が強く船頭に近い席の私は軽く水しぶきを浴びました(笑)
所要時間は周辺道路の周遊も含めて110分(季節によっては異なるかもしれません)。
また、バスにはガイドさんがおり、八ッ場ダムについて道中説明してくれました。
水陸両用バスを乗り終えてから、次はダム本体を訪れました。
下から見たほうが大きさが実感できますね。
堤頂から堤体下まではエレベーターで移動できます。
上から下に移動した私は、ついでに吾妻峡の上流部にも足を運びました。
吾妻峡八ッ場駅は自転車型トロッコの駅で、JR吾妻線旧路線の線路がそのまま利用されています。
今回は、時間が足りず、吾妻峡全域は散策できませんでした。
春にでもまた訪れてみたいと思います。
魅力とおススメポイントとマイナス点
魅力は、吾妻峡という景勝地の先に突如現れた人工物の大きな重力式ダム。
多分、吾妻峡下流部から散策しながらダムに辿り着いた時、その大きさと今までの景色とのギャップに衝撃を受けると思います。
水陸両用バスが運行されている観光地はまだ数少なく、体験の価値はあると思います。
(プチ情報:関東地方では、栃木県の湯西川ダムでも体験できます。)
観光地としては、まだ発展途上で粗削りですが、
体験型のアクティビティーがたくさん有り、老若男女、ファミリー、グループ、一人旅どなたでも、お楽しみいただけると思います。
また今後の進歩も期待大です。
マイナス点は、やはり電車でのアクセスの悪さでしょうか。
デマンドバスの運行で、周辺の移動環境がどれだけ改善されるか...ですね。
ダムマニアでなくとも楽しめますので、まずは一度訪れてみてください。
お車での草津温泉旅行の際にも、是非、八ッ場ダム観光をお忘れなく!
「耶馬渓しのぐ吾妻峡」by上毛かるた
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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